言葉の先と後が入れ替わること
言葉は、しばし先と後が入れ替わります。
どういうことか?
例えば
僕はキングオブコントを見たから笑った。
この場合、
1.僕はキングオブコントを見た。
と
2.だから笑った。
に分解できます。
しかし疑問です。
本当に僕はキングオブコントを見たから、笑ったのでしょうか。
本当にこの順番なのでしょうか?
僕は逆だと思います。
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僕は先に笑わなかったから、キングオブコントを見たのではありません。
僕は先に笑ったからキングオブコントを見たのです。
先にキングオブコントを見たから笑ったのか。
それとも
先に笑ったからキングオブコントを見たのか。
行動と感情のどちらが先かという問題です。
どうしてキングオブコントを見たのですか?
を考えてみます。
どうしてキングオブコントを見たのか?
それは、
先にキングオブコントを見たからではありません。
先に笑ったからです。
つまり、僕は先に笑わなかった。
だからキングオブコントを見たのではありません。
僕は先に笑った。
だからキングオブコントを見たのです。
この順番です。
感情が先。
行動は後です。
必ず感情が先です。
ただし、ぱっと聞くぶんには行動が先の方がしっくりきますし、
日常的にはこの順番で使うこともあります。
もし、なんとなくひっかかる言い回しがあったら、言葉の先と後を入れ替えてみるとその人が先に何を望んでいたのかがはっきりと分かります。
僕たちは言葉の先と後を入れ替えて、何を望んでいたのかを隠したがるようです。
僕は先に笑わなかった。だからキングオブコントを見た、、、のではありません。
僕は先に笑った。だからキングオブコントを見たのです。
明読斎