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判決文を読む 令和1(う)412  不正作出支払用カード電磁的記録供用,窃盗 判決文より

 

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普段は気付かないけど、身近なところで大きな犯罪が行われているのだなぁと思いました。

 

以下、判決文の記載です。

 

令和1(う)412  不正作出支払用カード電磁的記録供用,窃盗 判決文より

本件犯行は不正カードを使って九州北部のあちこちのコンビニエンスストアを転々と移動しながら, 現金自動預払機から1回当たり10万円を引き出すという作業を繰り返した末, 個々の窃取金をBが回収して取りまとめ,相当に高額となることが見込まれる窃取 金全体を,運搬役のIが東京に持ち帰ってAに手渡すという流れが想定されていて, かつ,2予定よりも不正引き出しの開始時刻が遅れたり,思ったよりも早く本件不 正カードが使えなくなった等の事情変更はありつつも,高額の現金を不正に引き出 して回収するという当初の計画が概ね実現して,同人の下に7600万円超の本件 窃取金が現に届けられた,という事案である。

 

7600万円もの大金を窃取した事件の現場は、身近なコンビニエンスストアでした。

 

被告人グループは不正なカードを使ってコンビニのATMで現金を引き出したようですが、

 

もし、僕がコンビニのATMで現金を引き出している人を見たとして、

 

僕はその人が大きな犯罪を犯しているとはおそらく考えません。

 

僕は多分その人が大きな犯罪を犯しているとは考えることなく、

 

「雑誌と一緒にアイスでも買おうかな」などと考えていると思います。

 

逆に考えれば、僕たちのそういう不注意を突いて

 

犯行が行われたのだと思います。

 

7600万円はもちろん大金です。

 

僕がコツコツ働いたとしても7600万円もの大金を稼げるかどうかは

 

分かりません。

 

しかし、被告人グループは、不正なやり方で7600万円もの大金を窃取しました。

 

僕はコツコツ働くってどういうことだろうと小さな疑問を感じました。

 

「雑誌と一緒にアイスでも買おうかな」などと考えている僕の前でATMから現金を引き出している人は、

 

大きな犯罪を犯しているかもしれないということです。

判決文を読む 平成31(う)5  傷害致死被告事件 判決文より

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僕は怖さには種類があると考えます。

 

以下は、ある事件の被告人二人の行動です。

 

平成31(う)5  傷害致死被告事件 判決文より

「Cは階段の両側の手すりを持って、自身の身体を持ち上げ、寝ている体勢の被害者の顔面、頭部、胸部付近を踏み付けた上、両足を持ち3階まで被害者を引きずり下ろし、寝ている体勢の被害者の頭部や腹部をサッカーボールを蹴るように数回蹴ったその後、被害者がいびきをかき始めたところ、被害者の顔面を蹴り上げた」

 

「Aは店員という立場を意識することなく自身の感情のままに被害者に暴行を加え、流血した被害者の状況を何ら顧みることなく接客していた」

 

Cの行動は怖いです。

それは疑いようがありません。

 

同様に、Aの行動も怖いです。

 

ただ、僕が特に怖いと思ったのは

Aの「流血した被害者の状況を何ら顧みることなく接客していた」

という部分です。

 

被害者が流血しているという異常事態にありながら、

普通に接客していたという心理が特に怖いです。

 

暴行も怖いですが、

普通に接客する方がもっと怖いです。

 

人が血を流しているのに、経済活動をすることに冷たさを感じます。

 

接客をしていたので、

他にお客さんもいたということです。

その状況を想像すると、とても悲しいです。

 

金銭トラブルの末の事件のようですが、僕はこういう状況には陥りたくないと思いました。

判決文を読む 平成29(わ)212  建造物侵入,殺人,殺人未遂,逮捕致傷,逮捕,銃砲刀剣類所持等取締法違反被告事件 判決文より

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僕がよく見るホームページに

 

裁判所のホームページがあります。

 

こちらです。

https://www.courts.go.jp/index.html

 

こちらで、条件を指定すると、

 

判決文を読むことができます。

 

この判決文は社会の勉強になるので、

 

よく読んだりします。

 

その中で、見つけたこちらの判決文。

 

社会福祉法人に押し入って、たくさんの不幸な出来事を生んだ事件です。

 

ニュースでも取り上げられたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

 

その中での記述です。

 

平成29(わ)212  建造物侵入,殺人,殺人未遂,逮捕致傷,逮捕,銃砲刀剣類所持等取締法違反被告事件 判決文より

「(被告人は)溺れた利用者を助けたのにその家族からお礼を言われたなかったこと、一時的な利用者の家族は辛そうな反面、本件施設に入居している利用者の家族は職員の悪口を言うなど気楽に見えたこと、職員が利用者に暴力を振るい、食事を与えるというよりも流し込むような感じで利用者を人として扱っていないように感じたことなどから、重度障害者は不幸であり、その家族や周囲も不幸にする不要な存在であると考えるようになった」

 

とあります。

 

最終的に至った考えはとても理解できません。

 

しかし、この被告人の置かれた状況から受けた心の傷はなんとなく理解できると思いませんか?

 

こういうことというのはニュースでは流れません。

 

この場合悪いのは一体何なのでしょうか?

 

僕は本質的な部分でこの事件を生んだのは、社会の歪みだと考えています。

 

社会の歪んだ部分。

 

僕たちはそこを目の当たりにしたときに、

 

心に深刻な傷を受けてしまう。

 

この被告人は当初、

 

入居者を「可愛い」と言っていたそうです。

 

そこから一転して、上記のような異常な考えに至るには、

 

相当な出来事があったと考えるのが自然だと思います。

 

その相当な出来事とは、

 

きっと、心では支え切れないほどの出来事だったのだと思います。

 

社会に歪みがあるなんて逆立ちしてもニュースでは流れません。

 

でも、その歪みはきっと僕たちのすぐ隣に大きく真っ黒な口を開けて潜んでいるのだと思います。

 

ありがとうございました。

【小説】「このアパートで犬を飼うべからず」を更新しました〜。

みなさんおはようございます。

 

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コンビニに行ったらブリトーが30円引きでした。

ちょっと嬉しかったです^^

 

estar.jp

 

よろしくお願いします^^

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