言葉の問題

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言葉の先と後を入れ替えると事実が浮かび上がるということ

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言葉の先と後を入れ替えると事実が浮かび上がるということ

 

前回、言葉の先と後はしばし入れ替わると書きました。

 

www.kotobanomondai.work

 

 

このことは事実を理解するのにも役に立ちます。

 

例えば、統合失調症を解説した本にこんな文が書いてあります。

 

薬を飲むのを怠ると統合失調症が再発します。

 

この文から事実を導いてみたいと思います。 

 

この文は、

 

1.薬を飲むのを怠る。

 

と、

 

2.すると統合失調症が再発する。

 

の2つの文節に分解できます。

 

この2つの文節を入れ替えてみます。

 

 

統合失調症が再発すると薬を飲むのを怠ります。

 

どうして怠るのでしょうか?

 

この語順だと、

 

薬を飲むのを怠る理由は、統合失調症が再発したから

 

となります。

 

統合失調症が発症したから薬を飲むのを怠るのです。

 

つまり、この語順だと、

 

・統合失調症になる人はもともと、怠らず、頑張りすぎだということ。

 

・統合失調症になって初めて薬を飲むのを怠ること。

 

・統合失調症にならないと薬を飲むのさえ怠らないこと。

 

が浮かび上がります。

 

 

だから、この語順だと、

 

事実は、統合失調症になる人はもともと、怠らず、頑張りすぎだということ。

 

が浮かび上がります。

 

 

では、

 

統合失調症になる人はもともと、怠らず、頑張りすぎだということ。

 

は事実なのでしょうか?

 

つまり、

 

統合失調症になる人はもともと、頑張りすぎず、怠っているということ

 

はないのでしょうか?

 

 

 

統合失調症になる人はもともと、頑張りすぎず、怠っているのだとしたら、

 

もともと頑張りすぎず、怠っている人が病気になって、いつも通りに怠っているのだとしたら、これはいつも通りなので病気ではありません

 

もともと怠らず、頑張りすぎている人が病気になって、怠るのだとしたら、これはいつもと違うので病気なのです

 

だから、

 

統合失調症になる人はもともと、怠らず、頑張りすぎだということ。

 

が言えます。

 

これが事実です。

  

 

明読斎

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