高岡ヨシ(id:yoshitakaoka)さんの「歩けばいい」を読みました。
僕が感じたのは映画「スタンドバイミー」と共通点があるということです。
この「歩けばいい」はハナダとシンヤがスカイツリーを目指して246号線を歩く話です。
二人の姿が映画「スタンドバイミー」を思い出させます。
映画「スタンドバイミー」の主人公たちは少年期の一番遠い存在である「死」を探しに行きます。
この「歩けばいい」の主人公たちはスカイツリーを目指します。
スカイツリーとは何なのか?
僕はこの「歩けばいい」で語られるスカイツリーは「夢」だと思いました。
ハナダとシンヤが牢獄のような学校生活を終えて、一番遠い存在になったもの。
二人の「夢」だと思います。
映画「スタンドバイミー」では一番遠いはずの「死」を探し当てたところが旅の終わりです。
旅を終えて主人公たちは現代に戻りました。
現代で、友人の死によって「死」が身近になったとして主人公の成長が描かれました。
一方、この「歩けばいい」では一番遠いはずの「夢」に辿り着いたところが旅の終わりです。
旅を終えて主人公は現代に戻りました。
現代で、映画館でハナダの記録が上映されたとして主人公の成長が描かれます。
好きは何かのサインです。
映画「スタンドバイミー」では主人公たちは死体をそのままにしました。
この「歩けばいい」では主人公たちはスカイツリーには登りませんでした。
明読斎