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僕が受けた治験の体験談まとめ

みなさんおはようございます。

 

今日は治験の体験について書きたいと思います。

 

みなさんは治験ってご存知ですか?

 

治験(ちけん、Clinical trial)とは、医薬品もしくは医療機器の製造販売に関して、医薬品医療機器等法上の承認を得るために行われる臨床試験のこと。

  治験 - Wikipedia

 

要は、市場に出回る前の薬などを飲むボランティアです。

僕は2016年に治験を受けました。

僕が受けた治験についてまとめたいと思います。

 

治験ってどうやって受けるの?

治験は、病院のホームページなどで募集しています。僕は当時から精神科にかかっていたので、何か僕がかかっている病気だからこそ受けられる治験があるのでは? と思い、精神科病院のホームページを辿って、募集を見つけました。

ホームページに、どのような検査で、どのような人を募集しているのかなどの情報が公開されています。条件によっては、応募したくても制限される場合があります。

また、過去数カ月に治験を受けていないことなども条件になることがあります。

条件をよく見て、条件を満たしていれば受けることができます。

 

治験の大まかな流れはどんな感じ?

僕が受けたときの治験の大まかな流れは、まず病院のホームページから必要事項を書き、応募します。

すると、病院側から電話がかかってきます。病院側の質問に答えると、病院側で、僕が応募した治験で僕が本当に合うのか、別の治験が合う可能性があるのかなど、病院が聞き取った内容を元に、僕に本当に合う治験を探してくれます。

僕の場合は、治験コーディネータという人が、医師との間に入りました。段取りに関することは、ほとんどその治験コーディネータと進めました。

はれて、僕に合う治験が見つかると、治験コーディネーターから治験のスケジュールを提案されます。スケジュールが良ければ、一度病院に足を運んで、治験の説明を受けます。

そこで、正式な書類を渡されます。書類に必要事項を書いたり印鑑を押したりして、後日、病院に提出すれば申し込み完了です。

あとは、スケジュールに従い、実際に治験薬をもらったり、病院に入院して検査をしたりする段取りに進みます。

 

どんな検査を受けるの?

どんな検査を受けるのかは治験の内容によって違います。僕が受けた治験の場合は、精神科系の投薬でした。かかっている病気に関係する薬で、気分の改善を図る薬を3ヶ月間飲むというものでした。投薬する3ヶ月の間に、血液検査や、心理検査などをはさみ、薬の効き目を測定します。

治験の最後の段取りでは、病院に入院しながら、血液を何本も抜かれるという経験をしています。

後にも先にも1日に何本も血液を抜かれたのはあの時が最後です。

 

治験を受けて困ったことは?

治験そのものは治験コーディネータがほとんど進めてくれるので、言われるままにやっていれば困ることはありませんでした。強いて言えば、病院が家から遠かったので通うのが大変だったことぐらいです。あと、まだ市場に出回っていない薬を飲むので、その点は覚悟が必要です。事前に、報告されている副作用の説明などを十分に受けられます。治験に同意できなければ治験を受けないという選択がいつでも選べます。ですので、全ては自分次第です。

また、投薬期間中に何回か心理検査を受けましたが、その心理検査は就職活動の知能テストをさらに難しくしたような検査で、この検査を受けるときだけは、学校の試験を受けるときのように少し、気が重くなりました。

そして、治験コーディネーターは、親身に相談に乗ってくれます。スケジュールの都合が悪いことや、病院が家から遠いので検査のための入院の前に前泊させてくれたり、ときおり、状態の確認の電話をしてくれたりします。治験コーディーネータがいるといないとでは治験の進行がだいぶ違っていただろうなと感じました。

 

治験を受けて良かったことは?

治験を受けて良かったことは、その病院と繋がりができたことです。精神科病院の中では大手である、その病院と繋がりが出来、以前は別の病院に通院していたのですが、治験以降はその病院に通院することになりました。治験を受けたことで、医師も僕のことをよく知ってくれています。医師が僕をよく知ってくれていることは、僕にとっては闘病生活の安心材料になりました。以降の病気の回復を考えれば、この繋がりができたことが一番良かったことだと思います。

また、一回病院に通院するごとに、ある程度の負担金というものが出ました。これは通院の負担を軽減するという意味合いで出されるお金です。このお金は地味に助かりました。金額にすれば、一回病院に通院するごとに野口英世さんが何人か分ぐらいです。

 

治験の薬は飲んでも大丈夫?

一番気になるのが、治験の薬は飲んでも大丈夫なのかということだと思います。僕が服薬した治験薬は十分に検査を重ねてきた薬でした。動物はもちろん、人間でも検査をした薬でした。

検査の段階で報告された副作用は、治験に応募する前に十分に説明されます。僕が受けた治験の場合は、薬を飲んで視界がちかちかする場合があるというものでした。 もし、薬の未知の部分に焦点を当てれば、悪い面がとても気になってしまうと思います。

しかし、十分に検査を重ねた薬だと思えば、僕にとっては、他の市販薬も未知の部分だらけだし、気にすることでもないかなぁという気がしました。

また、気分が安定しているかなどの配慮は病院側が神経をとがらせているように感じました。もし、気分が安定しなくなれば、すぐに検査をして、治験をやめる段取りでした。

先にも書きましたが、結局は自分の覚悟次第だと感じました。

 

実際に治験を受けてどうだった?

実際に治験を受けて、良い面と悪い面を比べれば、良い面が多かったと思います。

薬を飲んで変な状態になることもありませんでしたし、今でもその病院と繋がりがあるのは助かっています。治験そのものとしては、末端ながらも一応医学の進歩に携わったという充実感があります。やって良かったと思いますが、その反面、もういいやという気もしています。

その理由は、結局はボランティアですので、治験を始めるのに相応の覚悟が必要だということです。治験において一番大きい問題点がこの覚悟の問題だと思います。その時は、何か役に立ちたいという精神状態だったからこそ覚悟ができたのだと思います。

 

治験を体験してのまとめは?

治験の体験をまとめます。実は、僕が受けた治験の場合、投薬する薬の成分が0mg,5mg,10mg,20mgというように、どの成分が当たるかわからない仕組みでした。

これはプラセボ効果という、思い込みによる効果を排除する目的です。

プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられること。

偽薬 - Wikipedia

 全ての段取りが終わったあとに、僕が3ヶ月間飲んでいた薬の成分量が医師から発表されました。

僕が3ヶ月間飲んでいた薬の成分量は、嘘か誠か、蓋を開けてびっくり0mgでした。

なんじゃそりゃ!

と思いましたが、治験の最中は成分量を知らないので、薬の効果があると信じて飲んでいました。

まとめとしては、治験の体験は良い体験でした。しかし、あの緊張感はなんだったのだろうかと思ったのも事実です。

治験はあまり他人におすすめすることではなく、個人が自分の意思で受けるものです。

何度も書きますが、結局は自分の覚悟次第です。

ちなみに、最後に病院から、医学の進歩の貢献に感謝しますという感謝状をいただきました。

本当にありがとうございます。

 

みなさんは治験をご存知でしたか?

以上、僕が受けた治験の体験談まとめでした。 

 

ではでは。

 

明読斎🐌👨‍⚕️

 

 

ところで、どうして治験を受けようと思ったの?

 

何か変わったことをしたいと思ったからだよ。

 

・・変わってるね。

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