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映画と言葉「たんぽぽ」伊丹十三

 

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みなさんこんにちは。

 

今回は映画と言葉です。

伊丹十三監督作品の「たんぽぽ」です。

 

「たんぽぽ」は主人公がふと立ち寄った流行らないラーメン屋を町一番のラーメン屋に立て直す作品です。 

 

「たんぽぽ」から3つの言葉を紹介します。

 

1つめに紹介する言葉はこちらです。

 

だっておじさん。

ラーメン食べるのはそのど素人なのよ。

素人に分かんない味のラーメン作ってどうするの?

 

主人公と流行らないラーメン屋の店主のたんぽぽが

ライバル店の下見に行ったときの言葉です。

 

僕は好きでよくラーメン屋に行きます。

そして、僕はラーメン屋ではありませんので、

素人です。

この言葉を聞いて感じたのは、

仕事においては、

ラーメンに限らず、

プロにしか分からないことをやっても

仕方がないということです。

 

つまり、どうして僕たちは仕事をするのかと言えば、

それはプロではない相手を喜ばせるためです。

 

ですから、この仕事はプロにしか分からないという仕事をしたところで、

喜ぶのは相手ではなく、自分だけだということです。

 

プロにしか分からない仕事は

 

相手を喜ばせる仕事か?

それとも自分を喜ばせる仕事か?

 

という観点において、

相手を喜ばせる仕事ではなくて、

自分を喜ばせる仕事だということです。

 

2つめに紹介する言葉はこちらです。 

 

ほらお前ら食え。

母ちゃんが作った最後のご飯だ。

まだ温かいうちに食べろ。

おい、ご飯だ。

 

この映画は、メインストーリーの間に、

いくつものサイドストーリーが差し込まれます。 

 

この言葉は、そのサイドストーリーの中で父ちゃんが子供たちに発した言葉です。

母ちゃんらしき人物が死線をさまよっています。

父ちゃんが夕飯を作ってくれと母ちゃんに訴えたところ、

死にそうだった母ちゃんがむくっと起き上がり、

台所でチャーハンを作って、あの世へ旅立つというシーンです。

 

僕はこの言葉の中で、

まだ温かいうちに食べろという言葉が面白いと思いました。

冷めてからチャーハンを食べると、

母ちゃんの温もりをもう感じられません。

しかし、温かいうちにチャーハンを食べれば、

チャーハンは母ちゃんが生きているうちに作ったので、

母ちゃんの温もりをまだ感じられます。

チャーハンの温もりが母ちゃんの温もりと

つながっているところに面白さを感じました。

 

そして、チャーハンの温もりが

母ちゃんはいままでずっと家族を思ってご飯を作ってくれていたのだということを

を想像させます。

 

と、同時に、チャーハンを食べ終えれば、

母ちゃんとのお別れになるという、

人の生死と食欲がつながっているところに面白さを感じました。

 

3つめに紹介する言葉はこちらです。 

 

そんな悲しい顔すんなよ、たんぽぽ。

お前、今、うまいもん作ってんだろ?

うまいもん作ってるときはもっと

幸せそうな顔しろよ。

 

僕はこの言葉を聞いて、

あるお笑い芸人がネタを書いているときに

先輩から、

「お前今つまらないネタ書いているだろ?面白いネタを書いているときは、書いている本人も笑っちゃって笑顔になるもんだよ」

と言われたというエピソードを思い出しました。

この言葉は、このお笑い芸人のエピソードとよく似ていると思いました。

 

つまり、人を幸せにするものを作るときに

自分が悲しい顔をしていては、

悲しい感情が作るものに反映されてしまうということです。

人を幸せにするものを作るときは、

自分が楽しい顔で作った方が楽しい感情が作るものに反映され、

自然と良いものができるということだと思いました。

 

人を幸せにするものを作るときに、

一生懸命になりすぎて怖い顔をしているということは

良くあることです。

だから、僕も人を幸せにするものを作るときは

まず自分が笑顔になることを心がけたいと思いました。

 

次回はまた伊丹十三監督作品で「ミンボーの女」です。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

明読斎

 

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