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新聞の縮刷版を読む 1995/3/17 朝日新聞「地下鉄霞ヶ関駅の不審物 超音波式加湿機の構造」

みなさんこんにちは。

今回も新聞の縮刷版を読んでみました。

 

1995/3/17の朝日新聞の記事から

 

「地下鉄霞ヶ関駅の不審物 超音波式加湿機の構造

 

・要訳

営団地下鉄霞ヶ関駅で15日朝、改札口近くに放置されたアタッシェケースから蒸気が噴き出した事件で、ケース内にあった装置は、超音波式の加湿機と同じ仕組みになっていることが警視庁公安部の調べで分かった。

公安部は組織的な犯行とみているが、犯行のねらいはつかみかねている。

 

・感想

1995年3月17日といえば、地下鉄サリン事件の3日前です。

そして、加湿機が内蔵されたアタッシェケースが置かれていたのは地下鉄サリン事件の現場でもある霞ヶ関駅です。

僕は当時こんな不審物が見つかったという事件は知りませんでしたし、地下鉄サリン事件が起きる前に、このような不審物が置かれていたという事件を、気にするのも難しいと思います。

しかし、今から振り返ってみれば、この2つの事件は関連が無いという方が無理があるように思います。 

そして、この事件の3日後に地下鉄サリン事件は起きました。

アタッシェケースは15日朝に見つかったとのことで、15日の記事も見てみましたが、とても小さな記事で、日常の中では見過ごしてしまいそうです。

大きな事件の予兆は、小さく始まっていたということです。

 

地下鉄サリン事件は、僕の記憶では、ある朝突然起こったという印象が強かったです。

しかし、今あらためて振り返ると、

そうではなかったのだと気づきました。

小さく小さく始まって、気づいたときには大きく起きてしまったということです。

そして、気になるのが、20日の朝刊です。

地下鉄サリン事件自体の記事は、20日の夕刊トップに初めて載るのですが、20日の朝刊の時点で、

脱退した信者を拉致したとして、大阪府警オウム真理教の大阪支部の3人を緊急逮捕したという記事が載っているのです。

一瞬、地下鉄サリン事件オウム真理教が起こしたのだから、事件前にオウム真理教の記事が載っていても不思議じゃないだろうと思ってしまいます。

しかし、それは地下鉄サリン事件オウム真理教が起こしたと知る今の僕らだから、思うことです。

当時は、地下鉄サリン事件オウム真理教が起こしたと知る人はいないし、ましてや、20日の朝刊の時点では、オウム真理教地下鉄サリン事件を起こすとは誰も知らなかったわけです。

なのに、20日の朝刊の時点でオウム真理教の記事が載っていました。

僕はそれがとても不思議に感じました。

オウム真理教の記事が地下鉄サリン事件の後に載ったのなら分かります。

オウム真理教の記事が地下鉄サリン事件の前に載っていたのが、とても気になりました。

そういう目で新聞を見てみると、

この時期に、オウム真理教絡みの事件が頻発して起き始めていることに気づきます。

そして、それとはあたかも別の事件かのように、地下鉄サリン事件絡みの事件が起き始めます。

そして、22日の夕刊でその2つが結びつきます。

不思議です。

ですが、僕は深く考えるのが嫌いなので、ここまででやめにします。

僕の記憶の中にずっと気になる事件として、残っていた、地下鉄サリン事件

当時高校生だった僕には、とても衝撃でした。

こうして生きている間に、地下鉄サリン事件を振り返ることが出来たので、気掛かりが一つ減りました。

 

ありがとうございました。

 

 

 

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