みなさんおはようございます。
今回は、
「太郎くんにあげた」
の「に」と
「太郎くんにもあげた」
の「にも」の違いに関して考察します。
「太郎くんにあげた」の場合、
あげたのは太郎くんにだけです。
暗に、
他には誰にもあげてないという意味を含みます。
一方、「太郎くんにもあげた」の場合、
あげたのは他にもいます。
暗に、
他の誰かにもあげたという意味を含みます。
ですから、
下の会話は噛み合わないということです。
先生「修学旅行のお土産、誰にあげたの?」
生徒A「太郎くんにもあげた」
「に」と「にも」を意図的にずらすと
このような会話になります。
目の前の宇宙人は握手を求めてきた。
通行人は恐る恐る宇宙人の手を眺めた。
通行人は生唾を飲み込んだ。
ゴクリ。
宇宙人「我々はあなたがたにも文明を授けようと思う」
通行人「にも?他にも文明を授けたいうことか」
宇宙人「いや、他には文明を授けていない。だから、あなたがたにもだ」
通行人「だから、他にも文明を授けたんだろ?他には誰に文明を授けたんだ?」
宇宙人「いや、だから、あなたがたにもだ」
通行人「ふざけんな!」
宇宙人「ふざけてない。我々はあなたがたにも幸せになって欲しいのだ」
通行人「意志の疎通が取れない。やっぱりこいつら宇宙人だ」
通行人はまた頭を抱えてしまいました。
ありがとうございました。