<お題>もっと早くやっておけばよかった思う事。ー自己表現としての小説、人とのかかわりー

今回は、お題から記事を書きます。
「もっと早くから小説を書いていればよかった」
そう思うようになったのは、つい最近のことです。
子供の頃の僕は、自分の気持ちを言葉にするのが苦手でした。人前で話すのはもちろん、友達と遊んでいても、どこか遠慮してしまって、自分の意見を言うことができなかったのです。
例えば、小学校の授業で発表するときは、いつもドキドキしていました。何を話せばいいのか分からず、声は小さく、体はガチガチ。先生やクラスメイトがこちらを見ていると思うと、早く終わってほしくて、ただただ時間が過ぎるのを待っていました。
友達との会話でも、いつも相手の顔色をうかがってばかり。自分の気持ちを素直に表現できず、心の中にもやもやしたものを抱えていました。
そんな私が小説を書き始めたのは、大人になってからでした。きっかけは、特にこれといってなかったと思います。ただ、本を読むのが好きで、自分でも何か物語を作ってみたいと思ったのかもしれません。
最初は、誰に見せるわけでもなく、ただ自分のために書いていました。ノートに、頭の中に浮かんだ物語を少しずつ書き溜めていったのです。
書いていくうちに、少しずつ自分の気持ちを表現できるようになっていきました。物語の登場人物に自分の気持ちを託したり、物語を通して自分の考えを表現したりすることで、言葉にするのが難しかった感情を、少しずつ外に出せるようになりました。
初めて書いた小説をウェブサイトに投稿したとき、ついた感想を読むのが怖かったです。でも、思ったよりも、好意的に受け止めてくれたのを見て、安堵感を感じました。
そのとき、初めて自分の言葉が誰かに伝わったということを実感しました。そして、自分の言葉で人と繋がることができる喜びを知りました。
それから、少しずつ自分の作品をウェブサイトに投稿するようになりました。感想は様々でしたが、どんな感想も私にとっては大切なものでした。
自分の作品を通して、色々な人と出会い、色々な話をしました。
それまで自己表現が苦手で自分の殻に閉じこもっていた私にとって、それはとても新鮮な体験でした。
小説を書くことは、私にとって自己表現であると同時に、人とのかかわりをスムーズにするためのツールにもなりました。
もちろん、今でも自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。でも、小説を通して少しずつ学んだことを、日常生活でも活かせるようになってきました。
例えば、自分の意見を言うのが怖くなくなりました。言いたいことを言葉にするのは、まだ勇気がいるけれど、以前のように何も言えなくなることはなくなりました。
もっと早くから小説を書いていれば、もっと早く自分の気持ちを表現できるようになっていたかもしれません。もっと早く、人と繋がる喜びを知ることができていたかもしれません。
でも、過去に戻ることはできません。だから、私はこれからも小説を書き続けていきたいです。そして、自分の言葉で、色々な人と繋がりたいのです。
この文章を読んでいる人の中にも、かつての私のように、自分の気持ちをうまく表現できない人がいるかもしれません。でも、きっと大丈夫です。言葉にするのが苦手なら、他の方法で表現すればいいのです。絵を描いたり、音楽を奏でたり、体を動かしたり。表現方法は無限にあります。
大切なのは、自分を表現することを諦めないこと。自分を表現することで、新しい自分に出会うことができます。そして、自分を表現することで、誰かと繋がることができます。
自己表現は、自分と世界を繋ぐ大切な手段ですから。