言葉のこと

言葉を教えたり小説を載せたり。

小説「統合失調症発症物語」  第一話「清美さんと僕」

小説案内人・モリタ

「物語の主人公は遥か昔から同じ過ちを犯してきたようです。

今回の主人公も同じ過ちを犯しました。

物語の中では手を変え品を変え、同じ題材が描かれます。

主人公の過ちとはなんなのか?

おや、主人公の話しが始まったようです。」

 

 

第一話「清美さんと僕」

 

統合失調症克服記」です。

僕は清美さんに小説の題名を言った。

「まぁまぁね。」

清美さんは僕が考えた小説の題名をバッサリ切った。

統合失調症を克服する話しより・・。」

清美さんは瞳をキラキラさせる。

「どうして統合失調症になったのかを知りたいわ。」

「理由ですか。」

僕は辺りを見渡した。

食堂にいるのは僕と清美さんだけだった。

「私があなたに質問をするからあなたは思い出すだけでいいわ。思い出したことを小説にしましょう。」

清美さんは僕と同じ精神科の閉鎖病棟の患者だ。

僕は統合失調症を患っている。

僕は閉鎖病室、刑務所に例えるなら独房に入った。

閉鎖病室に入った体験を清美さんに見とがめられ、小説を書くことになった。

清美さんは専門学校で創作を学んだそうだ。

話し声はおっとりとしている。

「まずは、どうして調子が悪くなったのかを聞かせてくれる?」

「はい。」

僕は記憶を辿った。

会社で新人の教育をはじめた頃から調子が悪くなった。

言葉のすれ違いから新人との関係が悪くなった。

「あなたの言っていることは分かりません。」

新人の宮腰は僕に言った。

宮腰に僕の言葉が伝わらない。

頭の中は疑問がいっぱいだった。

宮腰ともめ事になり宮腰との関係に亀裂が入った。

宮腰との関係に亀裂が入っても、統合失調症はまだ発症していなかった。

「そもそも。」

清美さんは言った。

統合失調症ってどんな病気なのかしら?」

僕は医者からされた説明を清美さんにした。

「脳の疾患とされて、幻覚を見たり話す言葉が支離滅裂になるなどの症状が見られる病気です。」

「分かったわ。」

僕は記憶をまた辿る。

僕は宮腰とのもめ事を終わらせるために、部長に部署の異動を願い出た。

自信を失い精神が揺れたからだ。

部署に残ったのだから宮腰は正しかった。

僕は弱かった。

僕は自分を正当化するために、宮腰を見下すようになった。

僕は僕の精神に包丁をつきつけた。

宮越を見下す精神が包丁だ。

「包丁ね・・・。」

清美さんは包丁に反応した。

「続けて。」

清美さんは手を重ねた。

僕はまた記憶を辿る。

僕は異動した部署の人とも馴染まなかった。

僕の言葉がまるで包丁のようにどんどん鋭くなった。

異動した部署の人に馴染まない僕を見て、統括部長はさらに異動を勧めた。

僕は部署をまた異動した。

「清美さん。」

僕は清美さんのキラキラする瞳を見た。

「少し疲れました。」

「小説作りの続きは明日でもいいですか?」

「もちろん。」

清美さんと僕は食堂を離れた。

僕は開放部屋に戻った。

統合失調症の発症の体験は小説になるのだろうか?

僕は紙と鉛筆を用意した。

僕は思い出したことを紙に書き起こした。

 

第一話「清美さんと僕」おわり 第二話につづく。

エッセイ「思わず出ちゃう言葉」

昨日夜に電車🚇で帰っているとこんな車内アナウンスが流れました。

 

「おはようございます。」

「大変失礼致しました。次は○○駅です。」

 

上司に向かって言う調子での

「おはようございます。」

でした。

 

運転手さんの人柄が見えて微笑ましくなりました。

 

昔、会社の後輩が課長に向かって

「お父さん。」

と言ったのを思い出しました。

 

心に思っていることって出ちゃうんですね。

思わずぽろっと出ちゃうんですね。

 

僕は中学生の頃に国語の教科書に書いてあった、

乳房という言葉をにゅうぼうと読んで笑われた事があります。

 

思春期でしたのでちぶさと読むのは恥ずかしい(*^^*)という意識が出てしまったのです。

 

思わず出ちゃう言葉には人を和ませる効果があるみたいです。

 

 

明読斎

 

ショートショート「ファミレスでの会話」

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小説案内人・モリタ

「普段は無意識にする会話。

会話にあえて注意を払ってみると、会話の不思議さを感じることができます。

今回の話は、ファミリーレストランで三人の男性がする、ごく普通の会話です。

言葉を言い間違えたときに三人はいったいどうなるのでしょう。

おや、男性たちが店にやってきたようです。」


 僕は入り口の傘立てに傘を立てて、ファミリーレストランの扉を開けた。

小柄な女性の店員が笑って頭を下げた。

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

彼女は右側の眉毛をわずかに上げた。

「三人です。」

僕は店員に向けて指を三本出した。

「喫煙席ですか?禁煙席ですか?」

僕は肩の雫を払い落とす赤根に言った。

「煙草吸うっけ?」

赤根は靴の雫を振り落としながら答えた。

「いや。宮ヶ瀬は?」

宮ヶ瀬は眼鏡を触りながら答えた。

「去年やめたよ。」

僕は指で口にバツじるしを作って店員に言った。

「じゃぁ禁煙席で。」

「手前側の席にどうぞ。」

僕は滑り込むようにソファに座った。

「さっきの話の続きだけど。」

テーブルを挟んで向かいの椅子の左に赤根、右に宮ヶ瀬が座る。

「さくら通り沿いの来満軒ね。」

顔についた雨を気にする赤根が言う。

「来満軒の話。」

僕はズボンのポケットからハンカチを出す赤根に言った。

「来満軒の焦がし醤油ラーメンに入っている、シナチクが美味いんだよ。」

宮ヶ瀬はメニューを眼鏡越しに睨む。

「俺はアボカドハンバーグにするよ。」

宮ヶ瀬は声を張って言った。

宮ヶ瀬はメニューをテーブルにそっと置く。

「美味しそうだね。俺はチーズインハンバーグにする。」

僕は笑いながら言った。

「シナチク?」

赤根はハンカチで顔を丁寧に拭き、来満軒の話を続けた。

「来満軒のシナチクにスープが染みて美味いんだよ。」

「チーズインハンバーグ?」

宮ヶ瀬は一度置いたメニューを渋い顔でまた開く。

「アボカドハンバーグはやめる?」

僕はメニューを睨みながらめくる宮ヶ瀬に聞いた。

「確かにシナチクにスープが染みていると美味しいよね。」

赤根はハンカチをズボンのポケットにしまって首を縦に振った。

「スープに焦がしねぎが浮いて、そのねぎがまた香ばしいんだよ。」

僕は調味料の瓶を整列させる赤根に言った。

「宮ヶ瀬はどれにするか決まった?」

赤根は呼び鈴に人差し指を立てて宮ヶ瀬に聞いた。

「やっぱアボカドハンバーグでいいや。」

宮ヶ瀬は眼鏡を外した。

「アボカドハンバーグも美味そうだな。」

僕は眼鏡をかけ直す宮ヶ瀬に言った。

「じゃあ店員を呼ぶよ。」

赤根は人差し指を立てて、爪で呼び鈴を押した。

「あの店員って俺らが学生の頃からいるよな。」

僕は指先をスリスリとこする赤根に言った。

「本当だよね。」

赤根は右手を口に当てて笑った。

「俺らは学生の頃からここに集まっているよな。」

背もたれにどっかりと寄りかかる宮ヶ瀬に言った。

「焦がしネギって青いの?白いの?」

宮ヶ瀬は伸びをして来満軒の話をした。

「黒っぽい青だよ。」

「あの店員と初めて会ったのって俺らが大学二年のときだっけ?三年のときだっけ?」

赤根がおしぼりでテーブルを拭きながら聞いた。

女性の店員が注文を取りに来た。

「ところでシナチクってたけのこ?それともきのこ?」

楊枝の袋を開けながら宮ヶ瀬が聞いた。

「たけのこだよ。」

僕は楊枝で歯をつつく宮ヶ瀬に言った。

「大学二年のときだよ。」

僕はテーブルのごみを指先で集める赤根に言った。

「注文はお決まりでしょうか?」

彼女は右側の眉毛を上げて注文を取る。

僕は赤根と宮ヶ瀬に聞いた。

「二人は結局どれにするの?」

二人は声を揃えた。

「焦がし醤油ラーメンはある?」

彼女は困った顔でぶっきらぼうに答えた。

「すみません。焦がし醤油ラーメンは当店にはございません。」

僕はメニューに顔を隠した。

「注文を間違えたようです。」

二人は不満そうな顔をした。

二人は僕の話を聞いていなかった。

 

 

ショートショート「ファミレスでの会話」 完




エッセイ「globeと僕の思い出」

少し懐かしい。

僕がglobeを初めて聴いたときの感想です。

1stシングル「Feel Like dance」を聴いたときも、その後の「Joy to the love」を聴いたときも、「Joy to the love」の後の曲を聴いたときも、同じ感想を持ちました。

 

僕はglobeは当時の最新の音楽であり続けたと思っています。

一斉を風靡したと僕は思っている「departures」は、それがコマーシャルで流れた時にわくわくする感覚を覚えました。

 

僕は打ち込み音楽が好きなので、globeの音楽に強く影響されました。

globeのような音楽を作りたい。

近づきたいと思えば思うほど、音楽の緻密さが壁となりました。

 

僕はglobeが好きです。

最新の音楽の中に、少し懐かしさが漂うメロディーが好きです。

「どこまでもー。」

単純で覚えやすいメロディーの繰り返しが好きです。

 

globeの音楽の中心には、globeが培ったヒットの法則があると思います。

ヒットの法則とは、懐かしさだと思います。

 

globeの新曲をまた聴けることを夢見て、時期が来るのを気長に待ちます。

僕はglobeを応援し続けます。

 

明読斎

 

 

 

エッセイ「楽しみにしているパン」

神戸、広島への旅行。明日のパン屋の六周年記念セール。
僕が今楽しみにしていることです。
僕は新入社員時代に神戸で研修を受けました。
四月から十月まで関東を離れて、初めて行く神戸で会社員となる勉強をしました。
月日はたち、今では会社を辞めました。
研修期間に同期と過ごした合宿のような暮らしは、今でも楽しい記憶となってたまに思い出します。
僕は会社を辞めてものの見方が百八十度変わりました。
当時過ごした神戸は果たして今はどのように見えるのか?
僕は今どのような人間なのか?
当時と今を物差しで比較して、居場所を確かめたい。
成長を確かめたい思いから、神戸への旅行を楽しみにしています。
次に広島への旅行です。
僕は会社員時代に多くの場所へ出張しました。
個人の旅行も含めると北は北海道から、南は沖縄まで行きました。
ただ、広島だけは戦争について理解したいという理由から、後回しにしていたのです。
僕は最近広島を訪れる時期が来たと感じるようになりました。
問題が解決したというわけです。
勉強を兼ねての旅行という理由で広島への旅行を楽しみにしています。
最後に、明日のパン屋の六周年記念セールです。
その店は障害者の復職支援として障害者の雇用をしています。
僕が病気の症状が回復してきたときに、一度働く相談をしたこともあります。
その店のパンはとても美味しいのでよく利用します。
パンが美味しいのは、店員さんがみんな優しいからです。
パンを食べに行っているようで、店員さんから優しさをもらいに行っているようにも思います。

明日はパンが一つ百円です。
お昼はパンに決定です。


明読斎

ブログでやり直す国文法  中学一年から三年の振り返り 「二.文節と文節の関わり つづき」

ーー文節と文節はどのように関わるか?ーー

「文節と文節の関わり つづき」

 

前回 kotobanokoto.hatenablog.com

 

 文節と文節は下のように関わります。

 

三.二つ以上の文節が対等に並んでいる関わり。

高田さんと 清水さんが 遊びに来ました。

 

四.おもな意味をもつ文節に、下の文節が意味を添える関わり。

・いとこが 歌って いる

 

五.前の文や文節を、あとにつなぐ関わり。

・雪だ。しかし、 外に出よう。

 

六.独立性の強い関わり。

はい、 私が佐藤です。

 

 

明読斎

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ブログでやり直す国文法  中学一年から三年の振り返り 「二.文節と文節の関わり」

ーー文節と文節はどのように関わるか?ーー

「文節と文節の関わり」

 

 文節と文節は下のように関わります。

 

一.主役にあたる文節と、主役の動作や説明を述べる文節の関わり。

・ 何、またはだれ、がーー>どうする   例 月がーー>光る。

 

・ 何、またはだれ、がーー>どんなだ   例 月がーー>美しい。

 

・ 何、またはだれ、がーー>何だ     例 月がーー>象徴だ。

 

・ 何、またはだれ、がーー>ある・いる・ない 例 月がーー>ある。

 

二.意味を説明する文節と、説明される文節の関わり。

・ 何をーー>どうする  例 物語をーー>書く。

 

・ どのようにーー>どうする  例 急いでーー>走る。

 

・ どのくらいーー>どんなだ  例 かなりーー>汚い。

 

・ どんなーー>何だ  例 寒いーー>冬だ。

 

・ 何のーー>何だ  例 公園のーー>椅子だ。

 

 

「文節と文節の関わり」は、あと四種類あります。

 

明読斎

次回は『ブログでやり直す国文法  中学一年から三年の振り返り 「二.文節と文節の関わり つづき」』です。

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