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「新極真会空手と統合失調症」NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場  & 明読斎 対談 ・第四章 空手道場は精神疾患の役に立つのか? NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場の現在①後編

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① 二、三章の二人以降の湖西豊田道場は・・・新居町体育協会空手部から新極真会へ。後編へと続く

 

明:それこそ、妹さんのこと以外にも本さんみたいにいろいろ身の危険を感じる経験をしてると、精神疾患の患者が怖くなりませんか

 

本:怖いというよりも、興味がでるね。なんなんだろう、これは? って。

 

明:もしかして、中二病+鈍感力で、おもしろがってるんですか

 

本:いやいや。そりゃ、自分や周囲、患者本人が大ケガや死んだりするのを目前で見るのは、その瞬間は、うわぁーって思うよ。現実的にその場で対処しないといけないし。

 

でも、結局、これって病気じゃん。風邪引きさんの咳がひどいとか、飲みすぎの人が路上でゲーゲー吐いてるのと同じ感覚で、僕は受け止めてる

 

明:自分が血まみれにされてもOKなんですね。

 

本:結果として、そうなったことはあるけど、OKと言ってしまうとそこに付け込んでとことん甘えてくるやつがいるんで、それは困るけど、基本、仕方ないかなと思うな。痛いもんは痛いけどね。

 

明:本さんはそれでいいですけど、多くの人の場合は、そうしたトラブルを怖がるんですよね。その気持ちもわかります。

 

本:ま、でもって彼らはそれぞれのスポーツで県や全国の大会にでる実績もあったし、毎日!の練習で、当時は肉体的コンデションもよかったので、生徒に空手を指導したり、試合に出たりして、そして普通に就職して道場にこれなくなっていった。

 

平日の昼間に週3日、1回3時間とかやってたからね。価格も安いし、託児所代わりに使う親御さんもいたよね。

 

明:空手道場が託児所代わり?

 

本:うん。子供を安価で預かって欲しいっていう欲望だけが突出した感じだよね。

 

明:それでもOKだったんですか?

 

本:僕も驚いたけど、周囲の他の保護者さんにも避難されたりしてみたいだね。

 

ただ、そういう親の子供に生まれたのもその子の運命なので、他の子よりも迎えにくるのが遅かったりしたけど、その孤独を受け止めて生きてくれ!としか本人には言いようがなかったな。

 

当然、ケガもするし、時には暴力による大ケガもありえる。道場ってひらたく言えば、暴力場でもあるわけで、僕はできるだけそれを避ける道場運営をしている派だと思うけど、それでも、それを念頭に入れて通って欲しいし、通わせて欲しいですね。

 

本:僕も驚いたけど、周囲の他の保護者さんにも避難されたりしてみたいだね。

 

明:それって、甘い考えできて大ケガしても知らんぞ!的な。

 

本:フルコンタクト空手の経営者はみなさん、そうしたトラブルで訴えられたり、逮捕されるリスクは承知の上でやってると思いますよ。

 

現実として暴力で商売してるわけだから。だから、利用者(道場生)もその被害者になるリスクを考えておいて欲しいです。

 

頭蓋骨折して、脳に異常がでて、障害者になったら、例え、そこの道場主が監督責任で逮捕されたとしても、キミのその障害は一生治らないよ、と。

 

子供でも、青年でも、壮年、高齢でも、それくらいの事故はいつでも起こりうるのが、空手道場って場所です。やることは暴力場ですので。

 

殺人や暴行罪その他で刑務所行った後、戻ってきてまた道場やってる人間が平気でいるのが空手の世界ですよ。

 

明:本さん……

 

本:刑務所は行ったことないよ。

 

明:執行猶予は。

 

本:それもないです。

 

明:犯行の動機は?そのときのアリバイは?使った凶器は?

 

本:してないって!話を戻すと、前の章の2人が去っても僕は道場を続けた。生徒がいたからね。

 

2020年現在もいろんなパターンの人を含めて常に20名前後の人に利用してもらってる。

 

いろんなパターンというのは、うちは精神疾患の人や不登校、引きこもり、歓迎なので、そういう人は定期的にずっと通えなかったりして、スポット参加してまたこなくなったりするんだよね。

 

明:道場は途中から、新極真会に加盟したんですか?

 

本:うん。ここでまたもやいったん、話を変わるんだけど、僕がかって内弟子をしていた道場の話になるんだ。

 

明:どうぞ。前にも言いましたが、本さんのおかげで空手道場のイメージが・・・・・・空手道場ってワンダーですね。

 

② 金と女と極真空手 へと続く

「新極真会空手と統合失調症」NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場  & 明読斎 対談 ・第四章 空手道場は精神疾患の役に立つのか? NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場の現在①前編

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① 二、三章の二人以降の湖西豊田道場は・・・新居町体育協会空手部から新極真会へ。前編

 

明:まず、僕にとっては、先生とでも言うべきお二人のお話をお聞きしたわけですが、この方たちは亡くなられていたり、行方不明になっていたりで、現在は本さんの道場には実際には関係していないんですよね。。

 

本:うん。時代背景的にはこの二人と早朝稽古していたりしたのは、前世紀末つまり九十年代末で、彼らと道場、新居町体育協会空手部をおこしたのが、2000年だね。二章の彼のお父さんに顧問になってもらってね。

 

明:町の教育委員長さんでしたっけ。 。

 

本:その前に幼稚園の園長もしていた人で、教育畑一筋の人で、 「そういう一般社会から弾かれてしまう精神疾患者を生かす試みは応援したい」みたいなことを言ってくれたよね。

 

明:三人で始めた道場は、本さん以外の人達も普通に就職できるようになって、解散。には、ならなかったんですか? 。

 

本:もともと、あの二人が社会復帰できなかった場合、その月謝収入を二人の収入にしよう、みたいな考えでやっていて、生徒の募集をかけたら、それでも幼少年で20人くらいは集まったよね。

 

体協の空手部だから特定の流派ではないし、つまり相手がOKならどこの試合にも出られるし、どことでも交流できるってことで、オープンな感じでね。

 

明:そこにも精神病の人が集まったんですか?

 

本:いや、普通の子とか、いわゆる問題児かな。 そこで問題になったのは、我々指導陣の方で。

 

指導中に統合失調症の症状がでたりして、父兄の間で問題になったりしたよね。

 

明:子供に教えながら、幻聴が聞こえたり、ですか?

 

本:つまりそういうことだね。結局、僕がずっとついていないとなんともならなかったりね。

 

安心を与える存在が側にいると症状がおさまったりするタイプもいるじゃん。

 

あの時、僕が感じたのは、世間におかしな人はいっぱいいるのに、精神疾患のレッテルが張られているだけで、多くの人は引くよね。

 

精神疾患の患者に対する蔑視や差別、畏怖ってあるよね。ってこと。

 

明:あると思いますが、僕は気にしません

 

本:それは素晴らしいよね。

 

明:僕らは普通の人ですよ。

 

本:うん。病気の症状が出ている時は周囲を驚かせることもあるけど、普段は、普通の人だよね。

 

まず24時間、フルで激しい症状がでている人はあまりいない気がする。

 

そこまで行ってると、だいたい病院にいるよね。

 

明:そうですね。逆に言えば、必要以上に怖がられても、その期待にはおこたえできません。多くの場合は、全然、普通、ですから。

 

本:うん。少し、話がそれるけど、僕の三つ年下の妹が統合失調症を発症してね。

 

きっかけは同じ職場で働いている男性職員にストーカー行為を受けたからなんだけど。症状が一番、激しい時は警察を呼ぶような騒ぎを起こしたよ。

 

止めようとした僕も、火のついたタバコを目に押しつけられそうになったり、同居していた母親は、はがいじめにされて殺されそうになったとかで、なかなか大変だった。

 

明:それは、大変でしたね。いまは、どうしてるんですか?

 

本:2020年現在だと、月に一度の注射を打てば、ほとんど症状を抑えられるようになって、月一の注射以外は医師にもあわないし、平和に暮らしているよ。

 

ごく最近だと別居してるんだけど、週一くらいで電話で僕とも話すし。「お兄ちゃん、元気? みたいな」

 

 僕もはじめ、月一注射でOK? って感じで不安だったんで、その診察の様子を見に行ったけど、ごくごく普通の細さ長さの注射1本打つだけで、あとは簡単なカウンセリングをしてるだけだったね。

 

① 二、三章の二人以降の湖西豊田道場は・・・新居町体育協会空手部から新極真会へ。後編へと続く

エブリスタのリアルタイム妄想コンテストで上位50作品に選ばれました

みなさんおはようございます。

 

小説投稿サイトの「エブリスタ」で、

 

10周年記念として、

 

ツイキャス内で「10年前/10年後のキミへ」というお題が発表され、

 

10時間以内に小説を書く、

 

「リアルタイム妄想コンテスト」というコンテストがありました。

 

そのコンテストに投稿したところ、

 

829作品中の上位50作品に選ばれました。

 

賞品はAmazonギフト券3000円分です。

 

とても嬉しいです!

 

作品はこちらです。

 

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「10年前の君へ.txt」 


時雄は10年前の自分に宛てたテキストファイルを開いた。
「10年前の君へ
大丈夫、君の病気は良くなる。
そして、君はその病気をきっかけに創作活動を始める。
そうだ、病気をしたことが創作の源泉になるんだ。
だから今の君の進む道は間違っていない。
君の苦しみは10年後、人の喜びになるんだ。
だから安心して欲しい。」
時雄はキーボードから手を離した。
そして、誰に読まれるわけでもないテキストファイルを閉じた。
ファイルを右クリックし「10年前の君へ.txt」と名前をつける。
「誰に読まれるわけでもない」時雄はそう呟き、
今作ったばかりのテキストファイルをゴミ箱に捨てた。
ゴミ箱のアイコンがドキュメントで埋まる。
それは思いつきだった。
時雄はもう用の無いゴミ箱を開いた。
すると、一つしかないはずのファイルが二つになっていた。
よく見るともう一つのファイル名は「10年後のあなたへ.txt」となっている。
こんなファイルを作った覚えはない。
一体どこから入り込んだんだ。
時雄は不思議に思い、いつの間にか増えたファイルを開いた。
中にはこう書いてあった。
「あなたは誰ですか?どうして僕の病気を知っているのですか?でも、あなたの言葉はとても励みになりました。これから安心して病気と闘おうと思います。創作活動ですか?とても興味があります。あなたの言う通り、病気がよくなったらペンを執ってみようと思います。ありがとうございました」
これは一体?
まるで10年前の自分からの手紙のようだった。
時雄はゴミ箱に二つ並んだファイルを眺めた。
こんなことがあるなんて。
時雄はふと横を見た。
そこには新たにもう一つファイルが出来ていた。
ファイル名は「1000年前の君へ.txt」
時雄はファイルを開いた。
中にはこう書いてあった。
「1000年前の君へ
大丈夫、君が今書いている闘病記は医療に大きな進展をもたらします。
そして、君はその闘病記をきっかけに一躍時の人となります。
そうです、闘病記を書いたことが医療の進展に繋がるのです。
そこから人の寿命は一気に4000年に延びます。
だから、今の君の進む道は間違っていません。
君の闘病記は1000年後、人の喜びになります。
だから、安心して欲しい。」
時雄は驚き、新たなテキストファイルを作った。
「1000年後のあなたへ.txt」とファイル名をつけ、文章を綴る。
そして「1000年後のあなたへ.txt」をゴミ箱に捨てた。 

estar.jp

 

 

 

「新極真会空手と統合失調症」NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場  & 明読斎 対談 ・第三章 相棒は行方不明③後編

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③勝敗の壁 後編

 

明:その、「おまえは体臭が臭い」が本当だったらどうします?

 

本:そこは鈍感力の使い方のポイントで、すべての批評、評判をうのみにするのでなく、体臭であれば、信頼できる他の人にも聞いてみるとか、自分でも嗅いでみるとか、一部の人の批評、評判をそのまま、信じるのは基本的にやめるように心がけるのが、メンタルヘルス維持のテクニックだよね。

 

あんまり気になるなら、それが本当なのか確かめてみる

 

明:すいません、ここで僕と本さんで気にする(気にしない)という言葉に違いを感じました

 

僕は言葉では簡単に気にする(気にしない)と言えるけれど、実際に気にする(気にしない)というのはとても難しいという印象を持っています。

 

ですから、気にするなと言われても、どうやって?と感じてしまいます。とてもしつこいようですが、それでもし本当に体臭が臭かったら、どうすればいいんですか?

 

本:本人も自覚できるほど、体臭が臭いんであれば、それはもうただの現実なので、医師に相談するなりして、現実的に対処すればいいと思います。

 

ようは、真偽の定かでない風評で精神病になる人って多いと思います。

 

鈍感力は、RPGのキャラで言うと攻撃力みたいなもので、それの内容は個人によって剣を振るう力や格闘、魔法攻撃、精霊、スタンド、等それぞれ違います

 

過去の著作を読んでいると、明さんの鈍感力は明さん独自のノウハウによって発揮されてると思います。

 

明さんの鈍感力獲得例→ ① ストレスで精神疾患が発病した。 ② 悩んで考えて、自分の本当の望みを知ることができた。 ③ 自分の本当の望み以外の他のことはまぁいいやと思えるようになった=鈍感力の獲得!! ④ 鈍感力を発揮して寛解へ。それほどストレスを感じずに生きられるようになった。

 

明:そうですね。でも、会社や学業の成績が悪かったり、スポーツで負けたりした場合、それは現実ですよね。

 

それがきっかけで精神疾患になるとしても、正しい情報に基づいた自然な反応となるわけで。

 

本:問題が現実なので、現実で努力して、成績を上げる、試合で勝つことで、解決できればいいんですが、そう簡単には思うようにいかない。 ここでも僕は鈍感力を発揮して欲しいですね。

 

結果として精神疾患になるというのは、病気ですから、正しい結末だとは思えません。 自らを病にするような反応は正しくないと考えて、そこは鈍感力で強権を発動する。

 

明:鈍感力で強権を発動するってどうするんですか?

 

本:自分が病気になるような状況自体をかえればいいと思います。

 

なんなら、転職や転校も僕はアリだと思いますよ。スポーツならやめてしまってもいい

 

困難に立ち向かって、それを正面突破していくのは理想ですけど、それができなくて、敗者として病気になって、死んでしまうよりも、自分のいるポジションをかえてでも生き続けた方がいいです。

 

生きていれば、いつかはその負けをとりかえせるチャンスもあるかもしれないし、その負け自体が自分にとってどうでもいいものになるかもしれません

 

明:逃避も一つの鈍感力の行使ですね。僕も賛成です。

 

本:実際、おかしくなってしまうくらい精神的に追い詰められた時に、そこから逃避するのは勇気(鈍感力)のいる行為だと思います。

 

自分のために必要な撤退だと意識して退ければ、それは別に恥じゃないと思うな。 一時は本人も恥に思うかもしれないけど。

 

何度も言うけど、明さんがしているのはこうした鈍感力の行使だよね。 ここまで述べてきた患者たちと比べても、明さんは、それをうまく身につけたんだと思う。

 

明:僕もそう思いますよ。

 

ただ、あくまで、鈍感力の獲得を明確に意識して目指して手に入れたのではなくて、僕の場合、病気で苦しんで、考えて、考えた結果、自分が気にしなくていいものがわかった感じです。

 

そうした治療法がすべての統合失調症の方に当てはまるかはわかりませんが、とにかく本さんは、その結果である気にしない(鈍感になる)ことを地点を目指すべきだと言いたいわけですね。

 

本:うん。抗精神剤を投与された患者さんを見ても、多くの場合、意識がぼんやりして、現実に対して鈍感になってる場合が多いよね。

 

寝ることと、薬で、精神疾患の原因から逃避する、忘却させて治癒していくのは基本的な治療の仕方で、鈍感力は、それを自力でしませんか? ってことです。

 

明:誉めてるわけじゃないですけど、本さんの欠点として、本んさって、インテリというか、頭、良すぎませんか

 

だから、わかりにくいというか、ついていきにくというか。

 

本:誉めてるようで、けなしているね、

 

まぁ、僕は明さんほどの学歴のない中部のチンピラですけれども、それでも元気にいきている、ということで。 ちょうど、章の締めになったかな。

 

明:僕も学歴はありません。それで、この章の彼はどうなったんですか?

 

本:その後も、入退院や引きこもりがあって、最終的には、失踪した。

 

それから三年半以上過ぎたいまもまだ発見されていないと思うよ。朝、家を出てそのまま姿を消した。

 

明:それは、もしかして声に従って・・・

 

本:僕は以前の彼を知っているので、幻聴の指示の可能性はかなりある気がする。

 

彼の携帯の位置情報が最後に確認されたのは、富士の樹海の山梨県側の入り口付近だった。

 

明:樹海。本さん、探しに行ってませんよね。

 

本:探しに行かないか? みたいなことは実際に言われたんだけど、個人で樹海に入って探すのはムチャだし、アテもなく山梨をさまよってもね。

 

警察は捜索願を受けて、全国交番には、彼の写真入りのポスターが配布された。

 

あと、できるのは、どんな形であれ、本人が幸せを感じる状態にいて欲しいと願うくらいだね。心配しているご家族のもとへ帰ってきてくれるのが一番だけどね。

 

明:本さんが精神疾患を敵だと思うのは、周囲の人がそういう状態にあるからですか?

 

本:自殺したりね。

 

明:僕は精神疾患を経験することで多くのことを学びましたよ。

 

本:明さんみたいな地点に着地する人が増えるといいね、と思いながらの鈍感力推しです。 

 

その獲得の一例として、明さんの経験談は有益だと思います。

 

明:役に立てばうれしいです。ここで宣伝させていただきますと、統合失調症寛解について気になる方は僕の著書を読んでもらえたら幸いです。

 

本:というわけで、NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場と明読斎さんの著作をよろしくお願いしますね。では、次章へ続きます。

 

第四章 空手道場は精神疾患の役に立つのか? NPO法人新極真会静岡湖西豊田道場の現在 へと続く



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