老子の漫画(二)
こんにちは。
明です。
以前いただいたコメントにこの場でお返事させていただきます。
くにん(id:kuninn)さん 明さん、こんばんは。老子の言葉、僕は「美醜や有無を、予想、つまり、あらかじめ定めるのではなく、生じたことを受け入れることが意義を超えて生きること」というように考えました。考えること、楽しいですね(^^)/
僕は老子の言葉の「予想する」 と言う言葉がひっかかっていたのですが、くにんさんのコメントですっと理解できました。正に、生じたことを受け入れるということですね。老子は自然の姿で生きよ、とも言っていましたので、くにんさんの言う通りです。考えることは楽しいですね(^^)
KONMA08(id:konma08)さん 深いぜ~明ちゃん!でも苦しくても悩んでも簡単には死ぬな!!…ということでしょうか??苦しく悩むというのは生きていることと思っている私でありました。
その通りです。簡単には死ぬなということです!苦しく悩むのは兄さんの言う通り生きているということだと思います。苦しんでいるから生きているのですね〜。僕も兄さんと同意見です。ありがとうございました(^^)
「今後どのようなことが起きるのか?」の記事に頂いたコメント
くもりー(id:kumori-pannda)さん 私も「当たり前」の危機感があります。とはいえ主婦目線なので売っていて当たり前の物とかですけど、今回もマスクがなければ手作りでいいと思います。使い捨ては企業(医療現場とか)になんとか回してほしい😷
当たり前の危機感ありますよね。大変な思いをされている方がいるはずですので、マスクは必要なところに回して欲しいですね。当たり前が変わっていくことに、不安になりますが、少しずつ良い方向に向かうことを願うばかりです。いつもありがとうございます☺️
老子の漫画(一)はこちらです。
前回、老子の漫画(一)にて、
ぼくたちはいつも何に悩むのか?という漫画を掲載しました。
今回は老子の漫画(二)です。
老子の漫画(二)は、前回と同じように老子の核を切り出した漫画です。
人生って何だ?という小象の疑問に老子が答えてくれます。
今回も漫画に解説を加えて掲載します。
では老子の漫画をどうぞ。
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4 3
の順でコマが進みます。
解説
老子の漫画(一)で、僕たちの悩みは、
「美しい」と「醜い」。
「有る」と「無い」。
「長い」と「短い」など、
同じものをそれぞれ違うものだとする考え方から生まれると描きました。
今回は、子象は老子に道を尋ねます。
ここで、道について一旦僕なりの解釈をしたいと思います。
老子の中では道(タオ)という概念が出るのですが、
今回はその道(タオ)については省略します。
道とは何かを考えるなら、
道は人生と置き換えても良いと思います。
一コマ目で小象は老子に
「どの道を本当の道とすべき?」と尋ねます。
老子は小象に、
「その道は、本当の道ではない」と言います。
これを解釈すると、
「これが本当の道とすべき」とした道は、むしろ本当の道ではないということです。
ですから、一コマ目は
「どういう人生を本当の人生とするべきですか?」と小象が老子に尋ね、
『「こういう人生を本当の人生とするべき。」とした人生は、むしろ本当の人生ではありません』と老子が小象に説いています。
本当の人生なんてあるのか?という疑問はとりあえず脇に置いておいて、
ここでは、それなら本当の人生って何だ?という疑問が生まれます。
二コマ目で小象は老子に
「どの道を本当の道と名付けるべき?」と尋ね、
またしても、老子は小象に、
「その道は、本当の道ではない」と言います。
これを解釈すると、
「どの人生を本当の人生と名付けるべきですか?」と小象が老子に尋ね、
『「これが本当の人生だ。」と名付けた人生も、やはり本当の人生ではありません』と老子が小象に説いているということです。
老子の言葉の根拠として、漫画では省略していますが、老子は全てのものは名前より先に生まれたと言っています。だから、「これが本当の人生だ。」と名付けた人生は、誰かが後から名前をつけた人生なので、やはり本当の人生ではないということです。
三コマ目で小象は老子に
これまでとは違う質問をします。
小象は老子に
「それなら、全てのものはどこから出てくるの?」と尋ね、
老子は小象に
「君の問いの答えは名前の無い門からである」と言います。
これを解釈すると、
小象は老子に
『「こういう人生を本当の人生とするべき。」とした人生は、本当の人生ではない。また、「これが本当の人生だ。」と名付けた人生も本当の人生ではない。それなら、全てのものは一体どこから来るのですか?』と尋ね、
老子は小象に
「全てのものは名前の無い門から来るのです」と説いています。
ここでは、「名前の無い門」って何だろうという疑問が出ます。
老子によれば、全てのものが来る門があって、その門を「名前の無い門」と呼ぶということです。
だから、三コマ目で老子は小象に、全てのものが「名前の無い門」から来ると説いています。
それなら、その「名前の無い門」からは、何が出てくるのかというのが四コマ目です。
四コマ目で小象は老子に
「その名前の無い門からは何が出てくるの?」と尋ね、
老子は小象に
「その名前の無い門からは、天地や有無や明暗のように、異なった名前がついているだけで同じ働きをするものが出て来るのである」と言います。
これを解釈すると、
天地や有無や明暗のように異なった名前がついているだけで同じ働きをするものが出て来る門を「名前の無い門」と呼ぶということです。
「異なった名前がついているだけで同じ働きをするもの」というのは、
老子の漫画(一)で解説した、
「美しい」と「醜い」。
「有る」と「無い」。
「長い」と「短い」などのことです。
つまり、僕たちの悩みの種です。
ですから、三コマ目と四コマ目をまとめると、
「美しい」と「醜い」。
「有る」と「無い」。
「長い」と「短い」などの僕たちの悩みの種は
同じ「名前の無い門」という門から出て来るということです。
ですから、
「美しい」と「醜い」。
「有る」と「無い」。
「長い」と「短い」などの僕たちの悩みの種は、
同じ母を持つ、そっくりな双子だと言えます。
僕たちの悩みの種は、同じ母を持つそっくりな双子です。
だから、悩みの種は二人揃って「名前の無い門」から出て来ます。
他に、
「多い」と「少ない」。
「明るい」と「暗い」。
「嬉しい」と「悲しい」なども、
同じ母を持つ、そっくりな双子です。
僕たちの悩みの種の母が「名前の無い門」です。
「名前の無い門」から全てのものが出て来ます。
だから、本当の人生も「名前の無い門」から出て来ます。
僕は老子のひねりが効いているのは、
全てのものが出てくる「名前の無い門」という門を考えたことだと思います。
一コマ目と二コマ目では、本当の人生とは何か?ということに触れ、
三コマ目と四コマ目では、僕たちの悩みや、本当の人生の出どころである「名前の無い門」について触れました。
「名前の無い門」が本当にあるかどうかは、僕が伝えたいことではありません。
僕が伝えたいことは、全てのものが「名前の無い門」から出て来るという考え方をすると、悩みが無くなるということです。
前回の老子の漫画(一)が意外と好評だったので、
こういうシリーズを今後も続けていこうかと思います。
そこで、今後漫画に描いて欲しい題材についてアンケートをとりたいと思います。
今後漫画に描いて欲しい題材はどれですか?
1、憲法
2、民法
3、哲学
4、哲学以外の知的探究系漫画
5、いままでのシュール系漫画
6、その他(希望を書いてください)
ブコメかコメントでお答えくださると嬉しいです。
ありがとうございました。
明読斎