みなさんこんにちは。
今回も新聞の縮刷版から気になった記事を紹介します。
今回は読売新聞2018/6/5
「森永乳業に不正接続跡 顧客情報流出 カード被害2000万円に」
・要訳
森永乳業が運営する健康食品通販サイト利用者のクレジットカード情報が流出した問題で、個人情報を管理していたサーバーに不正接続された痕跡があることが分かった。
森永乳業は被害者に全額を補償する方針。
・感想
情報流出のニュースは度々見かけます。
情報を盗み出す側と守る側はおそらくいたちごっこを繰り返しているのだということは、
容易に想像がつきます。
それで、僕が個人的に気になったのは、
このように情報が流出したというニュースは
よく見るのですが、情報の流出を守ったというニュースはあまり見ないということです。
詐欺を見破ったコンビニ店員さんのニュースなどは、なぜかよく見る気がします。
ですが、不正接続を防止した人や技術などのニュースはあまり見ません。
もしかしたら、そういうことはニュースに取り上げられないほど頻繁に起きているのかもしれません。
それと、このような事件の顛末は大抵、情報を盗まれた側の企業が被害者に補償して終わりとなります。
情報を盗み出した側を検挙したというニュースもあまり見ません。
このことが意味するのは、情報を盗み出す側の方が少しばかり技術が上だということです。(擁護しているわけではありません)
それで、このようなニュースについて、もう少し詳しく考えてみると、
日本人なのか外国人なのかは分かりませんが、相当な技術を持った人が、その相当な技術を悪い方に使っているということです。
海外ではセキュリティソフトの会社がすごい給料でハッカーを雇ったりするそうです。
その相当な技術を良い方に使えば、よりよい社会が実現するような気がするのですが、
その人の中で、その相当な技術を良い方に使うか、悪い方に使うかというときに、悪い方に使うのを選んだことにとても興味を持ちます。
相当な技術を持っていれば、それを良い方に使うだろうというのは、浅はかな考えなのかもしれなくて、人間はそもそも悪いという、性悪説が正しいのかもしれません。
ただ、僕個人としては、もう一つの見方が出来るとも考えます。
それは、
正義と悪の二つは、ほぼ同じものという見方です。
僕たちは正義と悪を、天秤の片方ともう片方のように捉えます。
そのように捉えるので、どちらが勝つかというような見方をします。
しかし、
正義も悪も本当は同じものなのかもしれません。
正義と悪は、天秤の片方ともう片方なのではなくて、
どちらも天秤の中心にあるということです。
だから、どちらが勝つかということもない。
両者をひっくるめて、よりよい社会にとって、何が本当の損失かという本質を見てみると、あるべき理想の姿が自然と見えてくる気がします。
もしかしたら、オセロの白を黒にするだけで、よりよい社会が実現するのかもしれません。
ありがとうございました。