言葉の問題

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物語が描くものは何か? ー「ストーリー・ジーニアス」を読んで感じたことー

物語で描くものは、主人公の内面の闘いです。

 

主人公の内面の闘いは、主人公持つ思い込みとの闘いです。

 

僕はマーシャルアーツの使い手のように人一倍思い込みが強いです。

 

僕の思い込みは他の誰かとの付き合いを難しいものにしました。

 

僕の思い込みは、言葉となって他の誰かとの距離をあけてしまいました。

 

僕の思い込みは組体操が崩れたように何重にも重なります。

 

主人公の持つ思い込みは、主人公の持つ恐れによってバームクーヘンのように何層にも重なります。

 

主人公の持つ思い込みは、主人公のかけた眼鏡のレンズをまるでそれをかけたまま温泉に入ったかのように曇らせます。

 

主人公のかけた思い込みの眼鏡は、主人公が見る世界を魚眼レンズを通したかのように歪んだものにします。

 

主人公のかけた思い込みの眼鏡を通して見た世界は、主人公にとっては鏡の中の世界のような思い込みの世界です。

 

主人公の持つ思い込みは、主人公にとって破る必要のある卵の殻となります。

 

卵の殻を主人公が中から破ると、主人公から見る世界が今までとは違って見えます。

 

それはまるで思い込みの眼鏡を外したようです。

 

思い込みの眼鏡を外した世界は、主人公が内面的に成長した世界です。

 

主人公の内面との闘いは、主人公が物語に登場したときから宿命づけられています。

 

主人公は、主人公が持つ内面との闘いを通して、主人公の周りの歪んだ世界と闘います。

 

主人公が持つ内面との闘いは、主人公のかけた思い込みの眼鏡のレンズを綺麗にします。

 

綺麗になった主人公の眼鏡のレンズを通して見る世界は、主人公が思い込みの眼鏡を手放した世界です。

 

主人公が思い込みを手放すと、今まで苦労してきたことが嘘だったかのように目の前に楽で素敵な世界が広がります。

 

主人公は思い込みを通して世界を作っていたのです。

 

主人公の思い込みは、手放すためにあります。

 

主人公の思い込みの眼鏡は、ぎゅっと握ったロープを放つかのように手放すためにあります。

 

主人公は内面から成長して思い込みの眼鏡を手放します。

 

蝶々はさなぎから出るときに一滴の血を流します。

 

一滴の血を流すとき、蝶々は痛みを伴います。

 

主人公の内面の成長は痛みを伴う成長です。

 

物語は主人公の内面の成長を描きます。

 

本文をお読みくださりありがとうございました。 

 

明読斎🐌

 

 

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