言葉の問題

作品を発信するブログ。

楽しんでますか?

人文系の勉強を始めました。

みなさんこんにちは。

 

タイトルの通り、最近、人文系の勉強を始めました。

 

僕はもともと社会が嫌いで、学校の成績も社会がとても悪かったのですが、

 

大人になるにつれて、なぜだか社会が好きになりました。

 

大学は理系の学部に入ったので、ずっと社会的なものを

 

避けてきたのですが、

 

最近、仕事が休みの時に何をしようかと考えて、

 

そうだ、人文系の勉強をしようと思い立ち、

 

それで、手っ取り早く、図書館で人文系の本を読み始めました。

 

今手にとっているのは、講談社

 

「人類の知的遺産シリーズ」という本で、昔の思想家などのエッセンスを

 

 まとめた本です。

 

その第一巻「古代イスラエルの思想家」を昨日から読み始め、

 

今日までのところを振り返ると、

 

面白いと思ったところが、2つありました。

 

1つ目は、

 

「動物を裂いてその間を契約の両当事者が通るというのは、ひじょうに古い契約締結の仕方である。それはひとつの象徴的行為であって、契約を破ったらこのようにされても仕方がないという意味である。」

 

という部分です。

 

僕は基本的に、創作に活かそうとして本を読んでいるのですが、

 

この部分は

 

言葉の通じない相手に約束を守らせるための儀式と受け取りました。

 

ですので、僕の妄想全開で言うならば、

 

ある日、言葉が通じない宇宙人が地球にやってきて、

 

その宇宙人と約束をするとなったときに、

 

どのようにして宇宙人に約束を守らせるか(どのようにして地球人である私たちが約束を守るかという意味を含めて)という例になると考えました。

 

つまり、もし約束を破ったらこうなるというのを

 

相手に見せることで、約束を守らせる(守る)ということです。

 

じゃぁ、具体的にどうするのかと言えば、

 

この記述にならって、

 

地球人と宇宙人の人形を裂いて、その間を両者が通ることで

 

相手に約束を守らせる(守る)のです。

 

もし、どちらかが約束を破ったらこの人形のように裂かれても仕方がないという意味だと伝えるわけです。

 

結局、言葉が通じない宇宙人相手には

 

このような原始的な約束の仕方が有効な気がします。

 

紙またはデジタルに署名をするという現代的な約束の仕方は、

 

言葉が通じるからこそ有効だと考えます。

 

ちなみに、そもそも論を言えば、

 

僕は約束を守るのに署名をするとか、

 

儀式を行うというのがまず相手を信頼しないという立場に立っての

 

発想のように思えます。

 

ですから、

 

まず相手を信頼するという立場に立ってみると、

 

このような署名や儀式などは必要ないのではないかと考えます。

 

その場合は、

 

言葉の通じない宇宙人を相手に約束を守らせると言っても、

 

基本的に相手を信頼するわけですから、

 

あなたが約束を守ると信頼しているよという心持ちでいればいいだけのような

 

気がします。

 

それで仮に、その宇宙人が約束を守らなかった場合に

 

腹を立てるか、気持ちを切り替えるかは

 

完全にこちらの問題となります。

 

ですから、言い換えれば

 

約束を守るかどうかはその宇宙人の問題なわけです。

 

その宇宙人が約束を守らなかったからと言って、

 

そのことに気にしてしまうと、

 

こちらの心が病んでしまいます。

 

ですから、仮にその宇宙人が約束を守らなくてもこちらは涼しい顔をしていればいいわけです。

 

なぜなら、約束を守るかどうかはその宇宙人の問題だからです。

 

こちらは、きちんと約束を守っていればいいだけです。

 

そうすると、もう二度とその宇宙人とは約束をしないということになります。

 

いやいや、じゃぁ約束って何なんだって話になると思いますが、

 

僕は約束とは信頼だと思います。

 

相手(ひいては自分)を信頼することが約束だと考えます。

 

よくよく考えてみれば、僕たちは普段、言葉が相手に通じていると信じているわけですが、

 

その言葉は本当に安定したものなのかは疑問が残ります。

 

もしかしたら、僕たちは言葉が相手に通じているとただ信じているだけで、

 

実際は相手に一切通じていないという可能性もわずかながら残っている気がします。

 

僕のブログのテーマである「言葉の問題」に無理やり着地させますが、

 

僕たちの世界は言葉を頼りにしている側面がかなりあると思います。

 

しかし、相手に言葉が通じているかどうかを確かめるすべはありません。

 

ですから、言葉は意外と不安定なのかもしれないと思いました。

 

面白かったところが2つあると書きましたが、

 

2つ目はまた次回に書きたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

明読斎

 

 

 

 

 

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